第13回口頭弁論に約60名傍聴、報告会に約70名参加

10月24日、第13回口頭弁論が開廷しました。裁判終了後の報告会で長谷川弁護団長から経緯の説明を受けました。

今回は前回に原告側から提出した準備書面に被告が反論の書面を提出しました。
・指定医制度や精神医療審査会などの制度があるので、不作為にはあたらない
・憲法上の権利侵害は明白ではない。国賠法上の違法性は認められない
・原告側から提出した証言の個別の事象と国の責任は別

というのが大まかな趣旨でした。法律のたてつけ論に終始し、具体的な制度上の問題点には踏み込まないというもの。
原告側との論点がかみ合っていないため、急遽、原告準備書面(7)を作成し、提出しました。
 被告が原告の主張に対し真摯に向き合わず、従前の主張を繰り返しているので、裁判所において、争点の整理をして双方の主張をかみあうようにしてほしいと主張したうえで、被告側の主張の問題点を指摘したもの。

裁判所は、争点整理の必要性はない、原告側が言いたいことや証人尋問が必要であれば、認証申請・承認尋問の申請をしてほしいということでした。
結審にむけて裁判所が動き出したようです。

この間の裁判の過程をうける形で、医療保護入院は違憲の可能性がある。と書いた研究者がいるのでそれも書面で出したとのこと。医療保護入院に何の疑問を持たなかった憲法学者などが、少しずつ疑問をもつようになってきているそうです。

弁護団は、今のところ福祉関係者、医師、憲法学者、原告の証人申請を考えているとのこと。次回口頭弁論で、その可否や何人まで証人尋問を行なうかを決することになります。

次回・第14回口頭弁論は、

12月5日(火)東京地裁103法廷、16時開廷

口頭弁論報告会後、カラオケ店に。

第14回口頭弁論にむけたチラシができました。ご活用ねがいます。

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