神奈川精神医療人権センター(KP)設立1周年記念イベント「TALK BACK私たちはもう黙っていない」集会が2021年8月7日、横浜市健康福祉総合センターホールで開催されました。新型コロナウイルス感染症感染予防対策を徹底し、かつ入場制限を行なっての開催。定員一杯の113名が参加(主催者発表)した。当研究会からは、伊藤原告、東谷代表、古屋事務局長が登壇しました。
開演に先立ち 神奈川精神医療人権センターの紹介ビデオが上映された。わかりやすく活動を伝えていました。
TALK BACKについて。talk back to~ は口答えするという意味だそうな。
第1部は精神医療国賠訴訟シンポジウム。伊藤さんへのインタビューではじまり、古屋事務局長の精神医療の現状と問題点の報告がなされました。提訴の目的と意義がパワーポイントを使って理路整然と展開されました。 そもそも精神保健福祉士は精神障害者の社会的復権に寄与することを目的てしてつくられたのではなかったか。病院と患者の間で板挟みになりうることが多いPSWだが、その目的を忘れないでほしい。会場にいるであろう精神保健福祉士にむけてのアピールは胸を打つものがありました。
東谷代表からは2013年の当研究会の設立から今日までの苦難の歩みが切々と紹介されました。
第2部はくるみざわしんさん作、トレンブルシアター演出による演劇「精神病院つばき荘」が、川口龍・土屋良太・近藤結宥花3氏によって上演された。院長と患者、お局ナースによる 「精神病院つばき荘」 存亡の危機をめぐってのかけひきを通して、精神病院の現実を鋭くえぐった渾身の舞台であった。伊藤さんが入院させられたていた双葉病院がモチーフになっていたり、作者のくるみざわさんが精神科医として病院勤務時に投げかけられた言葉がキーワードになっていたり。「この病院は注射の上手い人からやめていく」「あなたは何者? 本当の名前は何?」
第3部は 神奈川精神医療人権センター の関連事業「OUTBACKアクターズスクール」のメンバーに伊藤さんも参加して「MAD PRIDE」パフォーマンス。そしてくるみざわさん、土屋さんも交えて「表現すること、声をあげること」を語った。