知的障害者施設潜入記
織田淳太郎 本書は、とある知的障害者施設への「潜入記」である。最初は潜入記など書くつもりはなかった。乞われるまま、あまり気乗りもせず入職したところ、「ひどい内実を知ってしまった」というのが、ペンをとるきっかけになっている。(「はじめに」より...
詩集 お家に帰りたい─精神科長期療養病棟の人びと
前澤ゆう子 「お家に帰りたい」母は それを息子には言えずずっと ずっと 我慢しているもう十数年間も 我慢している「いつ 帰られるのだろうか?」というナースへの問いは今ではもう聴かれない――「お家に帰りたい」より抜粋****精神科病院の長期療...
かごの鳥──奪われた40年の人生を懸けた精神医療国家賠償請求訴訟
伊藤時男:著古屋龍太:編 本書には時男さんの人生がぎっしりと詰まっており,それとリンクして日本の精神医療の構造的問題が鮮やかに浮かび上がります。 読みやすいインタビューが中心ですが,原告・代理人の意見陳述や訴状など,貴重な裁判記録も収録され...
悲しむことは生きること──原発事故とPTSD
蟻塚亮二 福島の巨大なトラウマに向き合う精神科医の診療ノートより。原発被災者の精神的な苦悩は、戦争被害に匹敵する。故郷を失い、未来を奪われて「難民」化する避難者たち、今なお喪失の時間に囚われて生きる被災者たち──。原発事故直後から現地の診療...
精神医療 第3号 (特集 精神医療国家賠償請求訴訟)
古屋龍太 (編集), 中島直 (編集)第5次「精神医療」編集委員会 (編集) [巻頭言]訴訟が問う国家の不作為[座談会]訴訟の位置と意義 伊藤時男/織田淳太郎/野村忠良/東谷幸政 古屋龍太[司会] 出版社 : (有)エム・シー・ミューズ...
みんなの退院促進プログラム
精神科病院と地域支援者をつなぐみんなの退院促進プログラム──実施マニュアル&戦略ガイドライン 古屋龍太, 大島 巌 長期にわたり精神科病院に入院している人々が,退院して地域で生活できるようにするために必要な手立てを,プログラム評価理...
精神医療97号: 医療保護入院――制度の廃止に向けて
古屋龍太, 太田順一郎『精神医療』編集委員会 (編集) ◆措置入院(94号=特集)・医療観察法(96号=特集)、そして医療保護入院制度(強制入院)が長期入院患者を遷延化し退院・地域移行を困難にしている。なかでも医療保護入院は、2013年度の...
精神病棟40年 (宝島SUGOI文庫)
時東 一郎:著織田 淳太郎:解説 精神病棟に暮らす時東一郎さん、60歳。16歳のときに統合失調症を発症して以来、入退院を繰り返しながら実に40年以上もの歳月を、病院の厳重な管理のもとで暮らすことになりました。「電気ショック」の懲罰、一瞬にし...